【汗の種類と機能・仕組み】岩盤浴の汗はサラサラで臭わない理由

岩盤浴のサラサラな汗岩盤浴について
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岩盤浴でかく汗は、サラサラで臭わない汗で気持ちいいです。

岩盤浴でかく汗は普段の汗とどう違うの?
なぜサラサラの汗になるの?

このような疑問にお答えします。

【この記事の内容】

  • 汗の機能と仕組み
  • 汗の種類
  • 岩盤浴でかくサラサラな汗

汗の機能と代謝・蒸散の仕組み

汗の機能と代謝・蒸散の仕組み

人が汗をかく理由は体温調節のためです。

人間は恒温動物なので、体温を一定の範囲で調節しないと生きていけません。
体温は通常36℃ぐらいで安定しています。

風邪の時に平熱から2℃上がって38℃になっただけでも、頭がフラフラしますよね。
また、直腸温が35℃以下になった場合に低体温症と診断されます。

低体温症とは、体温が正常な生体活動の維持に必要な水準を下回ったときに生じる様々な症状のことです。

体温がたった数℃上下するだけで、人の体にさまざまな影響が出るのです。

体温調節の方法

人が体温を維持して生きていくには、食事を摂ってエネルギーに変える必要があります。

食事を摂取すると、酵素が栄養素を分解して吸収するために活発に働きます
その際に熱が発生し、体温が上がります

この活動を代謝と言います。

代謝によって体温が上がるのですが、このまま体温が上がり続けると危険なことになります。
そこで、汗の出番です。

汗をかいてその汗が蒸発するときに、皮膚から気化熱を奪い体温を下げてくれるのです。

この仕組みを蒸散と言います。

運動時も汗をかきますが、これも同じです。

筋肉を動かすと熱エネルギーが発生し、体温が上がってしまいます。
体温を下げるために汗をかくのです。

つまり、汗のおかげで人は体温を一定に維持できるのです。

汗のセンサー

人の体には汗をかくために、2つのセンサーを持っています。

汗のセンサー
  • 皮膚のセンサー
  • 脳のセンサー

皮膚のセンサーは、外気温の変化に対してすばやく反応するためのものです。

一方、脳のセンサー体の深部の温度の変化に対して反応するためのものです。

この2つのセンサーを使って、体温を一定に保つよう汗をコントロールしています。

汗の種類 アポクリン腺とエクリン腺

肌・汗腺の断面図
肌・汗腺の断面図

汗は汗腺から出るのですが、汗腺は2種類あります。

汗腺の種類
  • アポクリン腺
  • エクリン腺

アポクリン腺体臭などの匂いを作り出す役割の汗腺で、脇などの局部にしかありません。

一方、エクリン腺体温調節をする役割の汗腺で、全身に分布していて通常「汗をかく」というのはエクリン腺によるものです。

汗腺の再吸収

エクリン腺から出る汗は、血液を元に作られます。

汗腺は血液から水分を一旦取り込み、その中に含まれる体に必要なミネラルなどの成分を血液へと戻します

これを汗腺の再吸収と言います。

そして、ほとんど水となった状態の水分を汗として皮膚へと排出されます。

岩盤浴の汗はサラサラで臭わない

岩盤浴のサラサラな汗は臭わない

岩盤浴でかく汗は、スポーツや夏の暑さでかく汗とは少し違います。

両者を比較すると、以下のような違いがあります。

汗の違い
  • 岩盤浴の汗 … サラサラで臭わない
  • スポーツの汗 … ベタベタで臭う

スポーツなどでかく汗は体に纏わりつくようなベタベタな汗で臭うのに対して、岩盤浴でかく汗はサラサラな汗で臭わないのはなぜでしょう?

その違いは、汗腺の再吸収によって変わってきます。

スポーツや気温の変化で体温が一気に上昇すると、皮膚のセンサーが反応して急いで汗を出して体温を下げようとします。

この場合、汗腺の再吸収が間に合わないので、ミネラルや血漿成分の多い汗となりベタベタで臭うことになります。

一方で、岩盤浴のように遠赤外線で体の芯からゆっくり温められると、汗をコントロールする脳のセンサーが働き、汗腺の再吸収もゆっくり・じっくり行われます。

そうすると、体に必要なミネラルなどの成分はほとんど血液に戻されるので、ほとんど水の状態の汗となりサラサラで臭わないということです。

岩盤浴は遠赤外線で体の芯からゆっくり温められるのがポイントね。

汗の種類と機能・仕組み まとめ

この記事では、汗の種類と機能・仕組み、岩盤浴の汗はサラサラで臭わない理由を解説しました。

まとめ
  • 汗をかくのは体温調節のため
  • 代謝によって上がる体温を汗の蒸散で下げる
  • 汗腺のエクリン腺が汗をかく体温調節の役割
  • 岩盤浴は汗腺の再吸収がしっかり行われて、サラサラな汗で臭わない

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